【体験談】事業の撤退か継続か?勇気をもって判断することの大切さ

お金

【体験談】事業の撤退か継続か?勇気をもって判断することの大切さ

60代 先輩
悩める経営者

hidekiさん 中小企業経営者です。赤字続きの事業があるのだけれど、従業員やお客様、そして家族のことを考えるとなかなか辞める踏ん切りがつかない。お金も底をつきかけているし、どう判断したらよいでしょうか?

こんな悩みにお答え致します。

 

事業の継続か撤退か?会社経営していると、誰もが直面する可能性のある問題ですよね。

採算割れや赤字続く事業をどう処理したらよいか、なかなか判断に迷うところ。

そんな時は、ずばり!

勇気をもって辞める判断をすること!

これにつきます。これしかないです。

確かに、まだ打つ手はあると考えられるのであればOK。

しかし、そんなこと出来るのであれば、とっくに実施していますよね。

きっと赤字垂れ流して、お金がどんどん無くなる惨状になっているはず。

先延ばしすることで、起死回生の逆転ホームラン狙えますか?

今、行っている事業を辞める決断をすることって、本当に難しいこと理解できます。

なぜなら、以前の自分同じでした。

過去の実体験に基づいて、事業を撤退する判断をすることの大切さをお話できればと思います。(※この内容は、私が以前投稿したブログをリライトさせて頂いております。また今回は、副業やアフィリエイトとは全く関係ないので、興味のない方はスルーされてください。)

本記事の内容

・事業撤退のリスクを非常に甘く考えていた
・会社の金と個人の財布は同じなのか?
・事業を継続するか?撤退するか?判断することはとても難しい!
・今の自分は、まさに「リビングデッド=生きる屍」状態
・勇気をもって辞める判断をすることが何より大切
・自分本位になれない人間は偽善者だ

本記事の信頼性

この記事を書いている私は、今年で創業13年目の中小零細企業を経営している50代の貧乏社長です。副業で当ブログを運営しており、現在ブログ更新22日目です。ブログ収入はまだこれからの超初心者です。

ツイッターもやってます。hideki(@hideki50s)でブログ・ビジネス・副業・お金などについて、50代経営者ならではの視点で、日々ツイートしたいと思います。ぜひ見に来てくださると嬉しいです。

事業撤退のリスクを非常に甘く考えていた

数年前に、約4年間ほど運営していたトレーニングジムの事業から撤退しました。

正確にいうと、事業譲渡という形を取りましたが、複数の店舗と従業員全員、そしてそこに通われているお客様を譲渡先に無償で引き渡したことになります。

だから、自分の思いとして、撤退=失敗以外なにものでもありません。

ただ、事業撤退の判断を下すまで、非常に悩みました

撤退の経緯としては、固定費である家賃や人件費の増大、調子にのって交際費など結構使って、売り上げも利益が追い付かなくなったから。

まあ、よくあるわきの甘い経営者が陥る、ザル経営による失敗話です。

多店舗を展開したのも自分が攻めた結果だし、キャッシュがたくさんあって、儲かっていた時期もあったし、全ては経営者である自分の責任。

ただ、事業撤退のリスクを非常に甘く考えていた、というより全く考えていなかったという経営者としての無能ぶりが身に染みてわかりました。

会社の金と個人の財布は同じなのか?

中小零細企業の社長多くは、借金する際も、個人が連帯保証人になる場合がほとんどです

儲かっている時には、飲み食いなどは経費扱いで落とせるから会社経営なんて楽だなんて、考える人も多いと思います。

ただ一旦業績が悪くなると、資本力のない零細企業など、すぐに火の車=自転車操業に陥るケースが多くなります

銀行や政策金融公庫、場合によっては投資家や親族などから借り入れを行うケースもあるかと思います。

事業が上手くいかなくなり、資金がショートしたり、さらに数字が悪化するようであれば、個人の預貯金を切り崩し、補填し続けなければなりません。

自分の場合も同様でした。

会社のお金と社長個人の財布はもちろん違いますが、結局は同じになってしまいました。

個人個人、起業して会社経営をする動機や意味、モチベーションは違うものの、

「成功したい」

「儲けたい」

「自分ならうまく出来るはず」

と思う気持ちが少なからずあると思います。

しかし、赤字経営が続けば、儲かるどころか自分の貯金や家族の貯金まで、すべて全部会社につっこんでも資金はすぐに無くなってしまいます・・

事業を継続するか?撤退するか?判断することはとても難しい!

なんとか資金が回っていればいいですが、このまま売り上げの下方修正が、あと数か月続けば会社も自分も破産するかもしれない状況に陥りました。

こうなる前に本来は、事業の存続をどうするか否かの決断をしなければなりません。

この時に特に痛感したのは、この事業を継続させるか、撤退するかのタイミングを冷静に判断することの難しさです。

一生懸命働いてくれている従業員には申し訳ないし、かといって借金は数千万円まで行っている。会社の業績も悪くて、借金も出来ない。

さらに、個人の貯金や家族や子供の預金まで突っ込んでしまっているし・・・

他人から見れば、何をそんなに先延ばしにしているのか?という状況でも、当事者にとってその判断は極めて難しいわけで。

冷静に考えれば、いきなり潰れてお客様に迷惑をお掛けしたり、社員や家族を路頭に迷わしてしまうことの方が、全然ダメなのですが・・。

ただ、とうの本人にとっては、なかなか踏ん切りがつけられない状況に陥ります。

もちろん、起死回生、一発逆転ホームランのような利益を増大できる見通しが立っていれば別ですが、まずそのような見込みは薄いでしょう。

なぜなら、出来るのであれば当の昔に実施しているからです。

今の自分は、まさに「リビングデッド=生きる屍」状態

そんな事業の撤退か継続かを悩み続けていた時に、ある経営者のブログに書いてあった「リビングデッドな状態」という言葉が、心に突き刺ささりました

まさに、「リビングデッド=生きる屍」まるでゾンビのような状況は、今の自分の境遇にぴったりな響きでした。

そして、その経営者の方のブログに、

「にっちもさっちもいかない状態を打破するためには、その事業を辞めるという決断をするしかない」

という思いがつづられていました。

結局、ビジネスが一旦スタートした後には「起業するのが夢だった」「サラリーマンの時に出来なかったことをやるんだ」など、きれいごとや寝言をいっても仕方ありません。

お金が無ければ、事業継続ができません。

会社の倒産は、黒字でも赤字でも借金でもなく、お金が回らなくなったとき。

資金ショートしたら一巻の終わりです。

お客さんだって、「倒産したからお店閉めます!」て困りますよね。納めたお金どうしてくれるの?と怒り心頭です。

スタッフだって「会社は今日倒産しました。明日から来なくていいです。」と言われるのが最悪中の最悪。

もちろん、その他の取引先や関係者に対しても同じこと。

勇気をもって辞める判断をすることが何より大切

だから今もし、「リビングデッド=生きる屍」な状態のまま、事業の撤退か継続かをずるずると悩んでいるかつての自分のような、岐路にたつ起業家や経営者がいるのであれば、言いたいです。

「どうか勇気をもって辞める判断をしてほしい!」

確かに、撤退する決断は、

辛いし、かっこ悪いし、情けないし、涙が出てきます。

また、責任感が強い経営者であればあるほど、

「お客様に申し訳ない」

「従業員に申し訳ない」

「自分本位に決められない」

「思い入れのある仕事だ」

など、決断を迷わす理由がいくつも重なり、判断しずらくなるのもわかります。

 

さらに、

「失敗したと思われたくない」

「いままでたくさんのお金をかけたのに」

「もしかしたら復活できるかもしれない」

など、見栄が邪魔するかもしれません。

また、借金をしているのであれば、

「借金返済のめどが立たない」

「家族を路頭に迷わすことになる」

などなど、堂々巡りでなかなか答えを出せない状況になるとことも。

もしかすると、自殺を考えたりしている方もいるかもしれません。

私もその当時、死んだらどうなるのかなという考えが、一瞬頭をよぎったこともありました。

それだけ思いつめて、眠れなくて、胃がきりきり痛い日々が、何日も何日も何日も続きました。

そして気が付けば、いつもネガティブな考えに押しつぶされそうな自分がいました。

ただ、幸いにも最後の最後には、その事業を撤退するという判断を下すことが出来ました。

だから、強く言いたい!

 

どうか勇気をもって、一旦全部断ち切ってほしい。

全ての思いもシガラミも、一切捨てましょう。

こんな私にも出来たのだから、あなたもきっと決断できるはずです!

自分本位になれない人間は偽善者だ

どうしても、事業の存続や撤退に踏ん切りがつかない、判断できない、勇気がない人におススメの1冊の本があります。

「チャンス、金、人間関係「成功脳」に変わる本」という本です。パーソナルコーチでもあるトマス・レナードというアメリカの方の著書です。

私が、悩みに悩んでいる時に知り合いから進められて、わらをもつかむ思いで手に取りました。

本には、冒頭こう書かれていました。

「自分本位になれない人間は偽善者だ」

「成功は勇気ある人に訪れる」

この一文を読んで、目からうろこがどぼどぼと音を立てて落ちました。

(以下引用)
自分本位という言葉を手元の辞書で調べてみると、「自分だけの満足や利益などを追い求め、他人の利益を考えない、あるいは犠牲にすること」とある。だが私は、まったく違う考えを持っている。私のいう「自分本位」とは、自分を大事にして生きるときことである。
人間として、職業人として成功するためには、「自分本位」という言葉の意味を根底からとらえ直す必要があるのだ。幸運は勇気ある者にこそ訪れる。これは、どんな小さなことにもあてはまる真理である。
他人の利益を犠牲にするという辞書の定義は忘れよう。
本当の意味で自分本位な人は、他人にも優しくなれるのだ。

まさに、悩み続けていた自分への金言でした。

事業を辞めれば、お客様に、従業員に、家族に迷惑がかかるから辞められないというのは、他人の利益を考えているようで実は違っていました。

自分が傷つきたくない、悪者になりたくない、かっこうが悪いなどと見栄を張って思っているだけだと気づかされました。

「幸運は勇気ある者にこそ訪れる」

勇気をもって、真実を告げよう、みんなに謝ろう、そしてお客様に絶対にご迷惑がかからないように確実に引き継ごうという、前向きな気持ちに切り替えることができました。

自分のように悩んでいる方への提言が、いくつも含まれている本だと思います。
よかったら、参考になさってください。

まとめ

失敗は、起業家につきものです。

サラリーマンを辞めて、自分で独立して成功したいという道を選んだ人なら、波風立たない人生を望んでいるわけではないでしょう。

犯罪を犯したわけでもなし、お金だって少しずつ返せばいいじゃないですか。

事業を起こして、一度や二度の失敗や挫折なんて全く問題ないと自分に言い聞かしましょう。

お客様も、店舗も、従業員も、お金も全て失って、そして、数千万円の借金だけが手元に残りました。

売上も厳しいし、日々の返済額も大きく、会社としては、今もどん底貧乏状態が続いています。

でも、なんとか生き残ることができています。(この先わからないけどね^^;)

経営の神様で知られる、松下幸之助翁も「あきらめる時が失敗するとき」だと言われています。

勇気をもって判断し、再挑戦し続けることができれば、チャンスは必ず巡ってきます。

失敗は、起業家にとってつきものだと割り切って、前を向いていっしょに進みましょう!

それでは、今日はこの辺で!

ごきげんよう!

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